■・最貧国であったフィリピンは、2011年にGDP世界43位へと成長しました。
・新型コロナで経済成長は落ち込みましたが2021年にはGDPが10%台に回復、2050年には世界経済で第14位に成長すると推測されています。
・国家統計局国際労働機関(ILO)の資料では、フィリピンの平均年収は約60万円(約23万ペソ)と示していますが、2019年以降の資料はありませんので詳しいことはわかりません。
・経済成長も高く、平均年収も上がっていると思います。
・首都マニラで働く人々の平均賃金を基に計算し推測すると現在の平均年収は約26~27万PHP(ペソ)ではないかと思われます。
・現在の為替レートは 1 PHP(ペソ) = 2.61日本円です。 (2023/10/20)
・年収27万ペソとして日本円に換算しますと約71万4千円となります。
・フィリピンの賃金は、12ヶ月+1ヶ月(賞与)の年間13ヶ月支払いです。
・日本円で一ヶ月約6万円ほどになりますが、所得格差が激しい国なので、平均的賃金は、約3万円~6万円程度で生活をしていのではないかと思われます。
・しかし、これはあくまでも推測値で所得格差の激しい国で、職種の違いや都市と地方では所得はいちじるしく違ってきます。
・実際には、多くの国民は、それ以下で生活していると私は思います。
・なぜならば、フィリピンは金持ちはチョーお金持ちで富を独占し、その分反面貧しい人々が沢山いるからです。
*フィリピン人の職種別平均月給与 (現在はもっと高いかもしれません)
・高額の所得を得ている職業は、ソフトウェアエンジニア、大学教授、ファッションデザイナー、公認会計士など高学歴取得者です。
・高学歴取得者で同じ仕事をしていても、国立大卒と私立大卒では格差があります。
・多くの一般の人々の日当は、約500PHP~1200PHP程度で幅もあります。
・月に25日働いたとして、日本円で3万2千円~8万円ですが、それ以上の大金持ちもいれば、その日の暮らしもできない人達も大勢います。
・都市部と農村部、職種別による所得格差の大きい「多層所得格差社会」がフイリピンの現実です。
・フィリピンで暮らしてみれば、そのことがよく分かります。
・フィリピンの正規の看護師の給料は手取り約2万PHPで、日本円では約5万3000円ほどです。
・日本の正規の看護師の給料は、手取り約40万円前後ですので、もし日本で仕事をすれば10倍近い給料をもらうことができます。
・フィリピンは、世界最大の労働力輸出国と言われ世界中に多くの海外就労者を送り出している国です。国民の10人に1人に当たる約1,000万人が海外で仕事をしています。
・その理由は、若年層の高い失業率14.4%(約110万人)があります。
・また、フィリピン人は高い英語力を持っていますので、英語圏で働けば言葉に不自由しません。
・さらに、海外に働きに行く若者に政府が充実したサポート体制をとっています。何せ年間約4兆円ほどの送金がフィリピンへ送られてくるからです。
・出稼ぎ先は、中東が48%で最も多いです。(サウジアラビア・アラブ首長国連邦・クウェート)
・しかし中東は、英語が通じても治安が悪く、治安が良く距離的にも近い日本への希望者も多いです。
・2021年の時点で、日本在住の外国人労働者数は約173万人います。
・国別では、ベトナム(約45万人26%)・中国(約40万人23%)・フィリピン(約20万人12%)・ブラジル(約13万人8%)となっています。
・ただ日本で仕事をするときは、日本語がネックとなり、看護師や介護士の資格を持っていても働くことが難しく、結局、単純作業の仕事が中心になります。
・そのため手取額も少なく、月15万円程度しか得られません。
・それでも日本で一生懸命働いてフィリピンの家族に送金をしています。
・年寄りばかりの高齢化社会の日本、若者の働き手がいない日本。
・日本政府は、もっと真面目に真剣になって対策をとってもらいたいものです。
■・マニラの大型ショッピングモールに行くと、高級店で食事をしている人々を多く見かけます。フィリピンは確実に生活が良くなっていることが分かります。
■・日本人がフィリピンで生活するとしたら幾らぐらいお金が必要か。
・日本円で月10万~15万円程度あれば、中流程度の暮らしができます。
・都会の生活では、家賃や生活維持費が高いです。田舎の生活では、それより低い生活費で暮らすことができそうです。
※ただし、注意することは、日本人と分かると家賃が3倍ほどにふっかけられます。
・私は、アラミノス(地方)では家賃(家具付き)は6,000ペソで、マニラでは、2LDKで25,000ペソ(約5万5千円)取られました。